3-2.不動産投資タイプ

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3-2.不動産投資タイプ

不動産投資家といっても
全くのゼロからたった2年で
家賃収入3000万円超
利回り20%以上の人もいれば

3年たっても物件が買えず
全く進展のない人もいます。

この違いは一体どこにあるのでしょうか?

それは、

自分にあった不動産投資のスタイルを
見つけることができたかどうか

によるところが大きいです。

人は一人ひとり違います。

他人の成功例を参考にしても
その成功者とリソースが異なれば
その成功体験はかえってあなたを
間違った方向に導いてしまいます。

不動産投資タイプは

「人によって成功の定義と成功への道のりは違う」

という前提に立って

不動産投資を4つに分ける考え方です。

この「不動産投資タイプ」を知ることで

・自分に向いている不動産投資とはどのようなものか
・自分が注力すべきことは何か

という、投資戦略の方向性を
決められるようになります。

また、参考にすべき事例や
集めるべき情報も明確になります。

それぞれのタイプの特徴を簡単に示すと
下記のようになります。

1:投資家タイプ

不動産の価値や価格の“歪み”を狙って売却益を得る

パターン1:将来価格が上がる不動産を買って、実際に上がったら売る
パターン2:不動産を何らかの手段で相場よりも安く買って、相場以上で売る
パターン3:不動産を本来の価値よりも安く買って、本来の価値以上で売る

うまくいけば、短期間で数百万円から数千万円以上の売却益が得られます。

規模の大きな物件を融資で購入して不労所得生活を目指す過程で
自己資金(見せ金)を作る方法としても効果的です。

メリット:
購入後に手間をかけなくてもよい
(買った時点でほぼ勝負はついている)

デメリット:
売れるまで資金が回収できない
(購入は原則として自己資金)

このタイプに特に必要なもの:
・物件の目利き力
・物件を探す時間や情報源
・物件を現金で買う資金力

2:経営者タイプ

できるだけ融資を活用し
キャッシュフローの出る物件を中長期で保有する。

月々の収入増加や、最終的に不労所得生活を目指す場合が該当します。

メリット:
自己資金が少なくてすむ
(原則として融資を最大限に活用する)

デメリット:
破産のリスクがある
不動産や賃貸経営に関する幅広い知識・スキルが必要
専門家の支援が成功のカギだが、依頼すると利益が減る

このタイプに特に必要なもの:
・高属性
できるだけ金利が低く、長期で融資を受けるため
(序盤は個人の属性で融資を引くことになる)

・マーケティングの知識
どこで、どんな不動産を、いくらで買って、誰に、いくらで貸したら儲かるか、を見極める力

・チームビルディングスキル
目標を達成するために必要な体制を検討して
優秀な専門家などの支援者を実際に集めていく

・マネジメントスキル
やるべきことが滞りなく行われているか
対応の質に問題がないかをチェックして
問題があれば適宜改善していく

・コミュニケーションスキル
利害関係者との交渉を有利に進める能力
協力してくれる専門家との関係を築く能力

3:再生事業家タイプ

何らかの原因で価値が下がっている物件を買い
自分で物件の価値を高めてから売却したり
賃貸に出して毎月の収入を増加させる

規模の大きな物件を融資で購入して不労所得生活を目指す過程で
自己資金(見せ金)を作る方法としても効果的です。

メリット:
自己資金が少なくても始めやすい

デメリット:
手間がかかる

このタイプに特に必要なもの:
・価値の伸びしろを見抜く力
・リフォームや修繕などの知識や技術、業者とのつながり

4:資産家タイプ

資産価値の高い不動産を購入して長期保有する。
今持っている現金や他の資産を不動産で所有して
リスク分散や節税を図る。

メリット:
出口の選択肢が多い
(そのまま売却、建て替え、更地にして売却など)

デメリット:
価格が高い傾向にあるため、賃貸しても投下資金の回収に時間がかかる

このタイプに特に必要なもの:
・高い物件を融資または現金で買える資金力

以上4つのタイプを「自己資金」と「時間」の
2つの軸で適正を評価すると、次のようになります。

「不動産投資タイプ」活用の留意点

「不動産投資タイプ」は不動産投資をする目的や
リソースによって、必ずしもどれか1つに
当てはまるとは限りません。

むしろ、複数のタイプが
組み合わさることのほうが多いです。

売却益と月々の収入アップを
同時に狙える物件もありますし

長期保有のつもりで購入した物件でも
途中で売却したほうが良くなる
ケースもあります。

こうした点を忘れてしまうと
本来、不動産投資の視野を広げるはずの
「不動産投資タイプ」が、誤った判断や
柔軟な発想の妨げにつながってしまいます。

その点だけは注意しましょう。