赤字物件を持ち続ける理由


レアルコンサルティングの

安次富(あしとみ)です。

 

私が持っている不動産の中に

毎月3万円の『赤字物件』があります。

 

「安次富さん、失敗したんですか?」

「さっさと売らないんですか?」

 

確かに、キャッシュフローを

目的とする場合は

 

赤字=失敗

 

となります。

 

しかし、この物件に対して

私が抱いている感情は

 

「毎月たった3万円払うだけで

この物件が買えるなんてラッキー!」

 

です。

 

そう、私は最初からこの物件に

キャッシュフローは期待していません。

 

私がこの物件を買ったのは

 

『資産価値が高いから』

 

です。

 

具体的にお伝えするとこの物件は

「沖縄の軍用地」なのですが

毎年60万くらいの返済があって

入ってくる地代は30万くらい。

 

半分持ち出しです。

 

でも、将来基地が返還されて開発が入れば

投資額の何倍ものリターンが得られます。

 

『仕込み』は完了、あとは待つだけです。

 

他にも昭和48年築、

家賃12万で賃貸中。

 

田園都市線のとある駅から徒歩2分で

3DKのマンションを

月の返済20万で買いました。

 

毎月8万円の赤字です。

 

キャッシュフローだけ見ている人は

まず手を出さないでしょう。

 

しかし、この物件には

そのマイナスを帳消しにできるほど

不動産としての価値があることに

私は気づいていました。

 

今の入居者が出たらリフォームして

居住用として販売。

 

駅から2分なので再開発が入れば…

 

そういった可能性のある物件です。

 

結果としては売却したのですが

ほぼ希望額で売ることができ

それまでのマイナスを大幅に上回る

売買差益を得ることに成功しました。

 

キャッシュフローを最大化する

というテーマの記事を書いておきながら

こんな事を言うのもおかしいですが

 

キャッシュフローは

不動産投資のひとつの側面に過ぎません。

 

今すぐ甘い蜜が吸える

立派な木を探すことも重要ですが

 

養分たっぷりの土地を探して

立派な木が育つまで我慢する

 

という作戦もあるのです。

 

あなたが不動産投資をする

“目的”によってどちらが良いかは

変わってきますし、

 

自己資金や毎月の収入に

どのくらい余裕があるのか

によっても変わってきます。

 

ただ、

 

目先のキャッシュフローだけでなく

その不動産が持つ「価値」という側面から

物件を見られるようになると

不動産投資の幅が広がります。

 

重要なのは現在価値だけではなく

潜在的価値(本質的価値)です。

 

その価値に気づくには

経験や知識が必要ですが

このサイトでも少しずつ

お伝えしていければと思います。